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日志


8月31日

着実な一歩

8月30日付でゲーム開発ツールXNA Game Studio Express ベータ版の無料ダウンロードがスタートしています。
一般のユーザにとってはほとんど関係ないことでしょうが、これまでゲーム機の開発環境というと個人ではとても揃えられませんでしたから、ゲームの開発に興味がある人にとってはエポックメイキングな出来事です。
インターネット業界では昨今、一般人が情報を発信することがあらためてスポットを浴びていますが、ゲーム機でもそのトレンドが採り入れられたといえます。
 
そして注目すべきなのは、トップの打ち出したビジョンや構想がきちんと実行に移されているということです。
J アラード氏がXNAを発表したのは2年以上前ですが、その頃からアラード氏はPCゲームのMOD文化(ユーザがマップやアイテム、キャラクターなどを自作する文化)を採り入れたいと語っていました。
今回のベータ版配布はそれに向けた第一歩といえるでしょう。
またアラード氏はXboxとPCのクロスプラットフォームについても語っていましたが、それもLive Anywareという形で目に見え始めています。
同じビジョンを語るトップでも、先走りしすぎたビジョンをぶち上げて、けっきょくまったく実現できない場合もありますから、マイクロソフトは堅実といえるでしょう(笑)。

アラード氏はマーケットプレースの少額決済で、ユーザが自作データを販売できるようにしたいとも発言していましたが、こちらもいずれ実現しそうですね。
8月3日

来年以降だいじょうぶ?

いつのまにかブログがリニューアルされていますね。
 
ところで、先月末発売のファミ通Xbox 360に、発表から音沙汰のないタイトルの状況が掲載されています。
水面下で着実に開発を進めているタイトルもあるのですが、国内Xbox 360の惨状を見て、様子見しているメーカーが出てきているようです。
実際、いまのXbox 360は初代Xboxの頃と状況的にほとんど変わらず、1万本売れればヒット作になります。
しかし1万本ではメーカーの取り分は3000万円くらいで、これでは開発スタッフの人件費をまかなうのがやっとです。販促費や管理費などを含めれば赤字でしょう。
そんな状況ではサードパーティが開発を中断あるいは中止するのは仕方ないかもしれません。
 
さらに気になるのは、来年以降のラインナップです。
ゲームの開発には数年かかりますから、いま発売が間近なタイトルや開発が進んでいるタイトルは、Xbox 360が発売される前に企画がスタートしているものです。
つまり、発売前にマイクロソフトからのデータや自社でXbox 360 本体の売れ行きを分析して、発売を決定したタイトルということになります。
ですから、中にはXbox 360の売れ行きを見てやばいと思ったものの、開発が相当進んでいて、たとえ赤字であってもいまから中止するよりはそのまま発売して、少しでも回収しようというものもあるはずです。
 
ところが来年以降のラインナップとなると、本体発売以降に企画がスタートするものも出てきます。
Xbox 360の現状を見て、しり込みするメーカーや公表のはるか以前に中止となったタイトルも多々あるはずですし、今後も出てくるでしょう。
泉水本部長は年末までに80タイトルをそろえると公約し、これは果たされそうな雰囲気です。通常ならば2年目以降はラインナップが拡大していくはずですが、いまのままではむしろ減少する可能性が大です(初代Xboxでもそうなってしまっています)。
つまり
「本体が売れない→本体が売れないからソフトが出ない→ソフトが出ないから本体が売れない」
というネガティブスパイラルに入ってしまいます。
 
ではどうすればよいのか?
やはり赤字覚悟でソフトを出せるのは、プラットフォームホルダーであるマイクロソフト以外にありませんし、日本人に受けるゲームは国産タイトルです。
週刊ファミ通が2006年上半期の売上げ上位100タイトルを発表していましたが、なんと海外メーカーのタイトルは1本もランクインしていませんでした。海外スタジオ開発、国内メーカー発売のタイトルもわずか3本です。
となると、Microsoft Game Studioではなく、マイクロソフトゲームスタジオのタイトルが是が非でも必要です。
現在、マイクロソフトのファースト、セカンドパーティタイトルはタイトル数も数えるほどでRPGばかりですが、全ジャンルを網羅するくらいの勢いで相当数のタイトルをリリースし、サードパーティが減った分を支えて持ちこたえる必要があるでしょう。
 
まずは東京ゲームショウで新作の発表があるはずです。
そこで来年以降の行方がある程度決するでしょう(ブルドラやロストオデッセイだけで、未発表の新作がないようならば…)。